リボディ通信
頭痛治療家による健康情報を配信中! 主に健康に関することを、頭痛治療家・整体師目線で発信しています。生活習慣で気をつけるべきちょっとしたポイント、簡単な運動方法、巷で話題になった症状やダイエットなど。ぜひご覧ください。
夏の終わりは、単に「夏の疲れ」が出るだけではありません。
自律神経・体温調節・睡眠リズム・気圧変化など、頭痛に関係する複数の要因が同時に変化する時期でもあります。
■ 夏の間、自律神経は想像以上に働いています
私たちの体は、外気温が変化しても深部体温を一定の範囲に保とうとします。
暑い環境では皮膚の血管を拡張させ、発汗によって熱を外へ逃がします。反対に冷房の効いた環境では、血管を収縮させて熱が逃げすぎないよう調節します。
この体温調節に深く関わっているのが視床下部と自律神経です。
真夏は「暑い屋外→冷房の効いた室内→再び暑い屋外」という環境変化を何度も繰り返します。
その状態が数週間から数か月続いたあとに朝晩の気温が下がり始めるため、夏の終わりは体温調節の負担が重なりやすい時期なのです。
■ 日照時間の変化と「体内時計」も関係します
夏から秋に向かうと、少しずつ日の出が遅くなり、日没も早くなります。
私たちの睡眠や覚醒には、約24時間周期の**概日リズム(サーカディアンリズム)**があります。
このリズムを調節する重要な刺激のひとつが朝の光です。
季節による日照時間の変化に加えて、夏休みやお盆などで就寝・起床時間が乱れると、睡眠リズムにも影響することがあります。
片頭痛は、寝不足だけでなく「寝すぎ」や睡眠時間の大きな変化が誘因になる人もいます。
そのため、夏の終わりは睡眠時間を増やすことだけではなく、毎日の起床時間をできるだけ一定にすることも重要です。
■ 台風や秋雨による気圧変化
8月後半から9月は、台風や秋雨前線などによって気圧が変動しやすい季節です。
気象変化が片頭痛の誘因になる方がいることは知られており、そのメカニズムには内耳、自律神経、三叉神経系などの関与が研究されています。
特に片頭痛では、三叉神経を中心とした痛みの情報伝達系が過敏になっていると考えられています。
そこへ気圧変化だけでなく、睡眠不足や疲労、ストレスなど複数の刺激が重なることで、頭痛発作につながることがあります。
つまり「低気圧だけが原因」というより、頭痛が起こる条件がいくつも重なった結果、最後に気象変化が引き金になると考える方が分かりやすいでしょう。
■ 夏の疲労は首にも蓄積します
もうひとつ見逃せないのが、首から後頭部の緊張です。
夏は冷房の中で過ごす時間が長くなり、スマートフォンやパソコンを見る時間が増える方もいます。
頭が前方へ出た姿勢が続くと、後頭部にある後頭下筋群や僧帽筋、肩甲挙筋などが持続的に働きます。
また、上位頸椎から入る感覚情報と顔面の感覚を伝える三叉神経の情報は、脳幹付近で密接に関係しています。
そのため、首から後頭部への負担が、頭部に感じる痛みに関与することもあります。
■ 9月は「回復させる生活」を意識しましょう
夏の終わりの頭痛対策では、
・毎日の起床時間を大きく変えない
・朝起きたら日光を浴びる
・朝食を抜かない
・涼しくなっても水分補給を続ける
・入浴や軽い運動で生活リズムを整える
・長時間同じ姿勢を続けない
といった基本的な習慣が重要です。
夏の終わりに増える頭痛は、自律神経、睡眠、気象変化、疲労、首の緊張などが複雑に重なっている可能性があります。
当院では頭痛だけを見るのではなく、首や肩、背骨の動き、姿勢、呼吸などを確認し、身体的な負担がどこに集中しているのかを丁寧にみていきます。
「夏が終わる頃から毎年頭痛が増える」
「薬を飲んでも、また頭痛を繰り返してしまう」
そんな方は、「季節のせいだから仕方ない」と我慢せず、一度体の状態を見直してみることも大切です。
まずはお気軽にご相談ください。