リボディ通信
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台風の時期になると、頭痛だけでなく、めまい・だるさ・眠気などの不調を感じる方がいます。
「気のせいなのでは?」と思われることもありますが、気象変化が片頭痛などの誘因になることは知られています。
では、なぜ台風が近づくと頭痛が起こりやすくなるのでしょうか?
ポイントになるのが、気圧の変化・内耳・自律神経・三叉神経です。
■ 問題は「低気圧」だけではなく「気圧の変化」
台風が接近すると気圧が低下します。
ただし、「気圧が低ければ必ず頭痛になる」という単純なものではありません。
注目したいのは、気圧が変化することです。
台風の接近時には気圧が比較的短時間で変化することがあり、もともと片頭痛がある方の中には、この気象変化が頭痛の引き金になる方がいます。
さらに台風では、気圧だけでなく気温や湿度も変化します。
私たちの体は、こうした外部環境の変化に合わせて体温や血流などを絶えず調節しています。
■ 気圧の変化を「内耳」が感じ取っている?
そこで注目されているのが、耳の奥にある内耳です。
内耳には平衡感覚を担う前庭器官があり、体の傾きや動きなどの情報を脳へ伝えています。
研究では、内耳が気圧変化による体調不良に関与している可能性も指摘されています。
気圧の変化という外部刺激に対して感受性が高い方では、その情報が自律神経系にも影響し、頭痛やめまいなどにつながる可能性が考えられています。
「台風が来る前から体調が悪くなる」という方は、こうした環境変化への感受性が高いのかもしれません。
■ 片頭痛では「三叉神経」も重要
片頭痛を理解するうえで欠かせないのが、三叉神経です。
三叉神経は顔や頭部の感覚を脳へ伝える重要な神経で、片頭痛では「三叉神経血管系」と呼ばれる仕組みが痛みに深く関係していると考えられています。
三叉神経が活性化すると、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)などの神経ペプチドが関与し、痛みの情報が伝達されます。
現在では、このCGRPを標的とした片頭痛治療薬も使われています。
つまり片頭痛は、単純に「血管が広がったから痛い」というだけではなく、神経系を含めた複雑なメカニズムによって起こる頭痛なのです。
気象変化も、その発作を誘発する複数の要因のひとつと考えると分かりやすいでしょう。
■ 「台風だけ」が原因ではないことも大切
同じ台風でも、頭痛が出る日と出ない日がありませんか?
これは頭痛が、ひとつの原因だけで決まるわけではないからです。
例えば、
・睡眠不足
・精神的なストレス
・疲労の蓄積
・食事を抜く
・月経周期
・首や肩の緊張
などが重なっているところへ気圧変化が加わることで、頭痛が起こる場合があります。
コップに少しずつ水がたまり、最後の一滴であふれるように、複数の誘因が重なって頭痛が起こると考えてみるとよいでしょう。
■ 台風は避けられなくても「誘因」は減らせます
天候や気圧そのものを自分で変えることはできません。
だからこそ台風が近づく時期は、
・睡眠時間を大きく変えない
・食事を抜かない
・こまめに水分を摂る
・長時間同じ姿勢を続けない
・予定を詰め込みすぎず疲労をためない
など、自分で調整できる頭痛の誘因を減らしておくことが大切です。
また、「台風の何日前から痛くなるのか」「睡眠不足と重なった日に出るのか」などを頭痛日記に記録すると、自分の頭痛のパターンを把握する手がかりになります。
当院では、天候そのものを頭痛の原因と決めつけるのではなく、首・肩・背骨の動きや姿勢、呼吸など、身体的な負担が重なっていないかを丁寧に確認しています。
「台風が来るたびに頭痛がつらい」
「天気が崩れる前は薬が手放せない」
そんな方は、気圧だけの問題と諦めず、気象変化以外の頭痛の誘因も一度見直してみることが大切です。
繰り返す頭痛でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。